ヒヤリハットはなぜ報告する?ハインリッヒの法則と介護現場のリスクマネジメント入門

ヒヤリハット報告とリスクマネジメント その他

どうもナックルです!

「ヒヤッとしたけど、事故にはならなかったから報告しなくていいよね」——現場でよく聞くこの一言、実はいちばんもったいない判断です。今日は介護現場のヒヤリハットとリスクマネジメントについて。新人さんにも、報告文化に悩むリーダーにも読んでほしい内容です。

ヒヤリハットとは?——事故の「一歩手前」

ヒヤリハットとは、事故には至らなかったものの、「ヒヤッ」「ハッ」とした出来事のこと。たとえば——移乗のときバランスを崩しかけた、薬を別の人に渡しそうになった、床が濡れていて転びそうになった。結果として無事だっただけで、条件が少し違えば事故になっていた出来事です。

ハインリッヒの法則:1件の重大事故の下に300のヒヤリ

有名なハインリッヒの法則では、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、その背後には300件のヒヤリハットがあるとされます(1:29:300)。つまりヒヤリハットは「未来の事故の予告編」。300の段階で拾って対策すれば、重大事故を防げる——これがリスクマネジメントの基本の考え方です。介護福祉士試験でもこの法則は出題実績がありますよ。

なぜ報告するのか——「個人の責任」ではなく「しくみの改善」のため

ここがいちばん大事。ヒヤリハット報告は犯人探しのためではありません。「誰がミスしたか」ではなく「どんな条件がそろうと危ないか」を組織で共有し、しくみで防ぐための情報です。

  • 床が濡れやすい場所が分かる→マットや動線を変える
  • 薬の渡し間違いが起きやすい時間帯が分かる→ダブルチェックのタイミングを変える
  • 特定の移乗場面が危ない→福祉用具の導入や2人介助を検討する

報告した人が責められる職場では、報告は上がらなくなり、危険は水面下に潜ります。「報告してくれてありがとう」が言えるチームほど、事故が少ない。これは僕の現場経験からも断言できます。

書き方のコツ:5W1Hで「そのまま」書く

報告書はいつ・どこで・誰が・何を・どうなった・どう対応したを、推測を交えず事実のまま書くのが基本。「〜だと思う」ではなく「〜だった」。そして対策はチームで考える。1人で完璧な対策まで書こうとしなくて大丈夫です。

まとめ

①ヒヤリハット=事故の一歩手前のサイン ②ハインリッヒの法則1:29:300——300を拾えば1を防げる ③報告は犯人探しではなく、しくみの改善のため ④5W1Hで事実を書く。あなたの1枚の報告が、利用者さんと仲間を守ります。今日ヒヤッとしたことがあったら、ぜひ書いてから帰ってくださいね。

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