【第39回】介護福祉士の受験申込みでつまずくのは、この2つだけ

第39回 介護福祉士 受験申込みでつまずく2つのポイント 介護福祉士関連

第39回介護福祉士国家試験の受験申込みが始まっています。この記事は、実務経験3年+実務者研修のルートで受験する方に向けた内容です。養成施設ルートや福祉系高校ルートの方は対象が違いますので、ご注意ください。

申込みの手順そのものは、試験センターの案内を見れば分かります。この記事で扱うのは、手順ではなく実際につまずきやすい2つのポイントです。

  1. 複数の事業所で働いたことがある人
  2. 「見込み」を知らない人

この2つは、知らないまま進むと、受験できなかったり、受けられたはずの年を1年見送ることになったりします。順番に説明します。動画でも同じ内容を解説しているので、あわせてご覧ください。

今年から、申込みはインターネットだけになりました

第39回から、受験申込みはインターネットでの手続きに一本化されました。郵送での申込みはありません。スマートフォン・パソコン・タブレットのどれかで、最後まで進めることになります。

流れはこうです。

  1. マイページを作る
  2. 受験者情報を入力する
  3. 顔写真と証明書をアップロードする
  4. 受験手数料を払う

ひとつ注意点があります。メールアドレスは1人に1つで、複数の人が同じアドレスを使うことはできません。また、一度登録が完了したメールアドレスは変更できません。夫婦や親子で同じアドレスを共有している方は、申し込む前に別のアドレスを用意しておいてください。

操作そのものに不安がある方は、試験センターが説明動画とサポートデスクを用意しています。そちらを見れば解決する話なので、この記事では触れません。

第39回の日程

まず、締切だけ先に押さえておきましょう。

項目 日程・金額
受験申込み受付 令和8年7月22日(水)9時30分 〜 9月2日(水)23時59分59秒
受験手数料 20,510円
受験票の発送 令和8年12月11日(金)
試験日 令和9年(2027年)1月31日(日)
合格発表 令和9年3月23日(火)

期間内に受験手数料の支払いが完了していない場合、受験申込みは無効になります。入力を終えただけでは完了していません。マイページの申込状況欄が「申込完了」と表示されているか、最後に確認してください。

そもそも「実務経験」とは何か

つまずく2つのポイントを理解するには、実務経験の中身を知っておく必要があります。必要なのは、2つの数字です。

従業期間 1,095日(3年)
実務経験の対象となる施設・事業所と職種で在職した期間です。産休・育休・病休などの休職期間も含まれます。

従事日数 540日
そのうち、実際に介護等の業務に従事した日数、つまり出勤日数です。

この両方を満たして、はじめて受験資格になります。片方だけでは足りません。基準になるのは、試験実施年度の3月31日、つまり第39回なら令和9年3月31日です。

540日に入らない日

従事日数のほうは、勘違いしやすいところです。次の日は数に入りません。

  • 休暇・欠勤の日 … 介護等の業務をしていない日です
  • 出張・研修の日 … こちらも入りません
  • 同じ日に2か所で働いた日 … 掛け持ちでも1日として扱われます

夜勤についてもよく質問が出ます。試験センターの回答では、夜勤を1日と数えるか2日と数えるかは、事業所の雇用・就業規程に基づいて計算してよいとされています。16時間の勤務だから自動的に2日、というわけではありません。決めるのは職場であって、自分の判断で2日にすることはできません。気になる方は職場に確認してください。

なお、1日の勤務時間は問われません。短時間のパート勤務でも、出勤すればその日は1日として数えます。

申込みのときに出す書類は2枚

実務経験ルートで必要な証明書は、次の2枚です。

  1. 実務経験(見込)証明書 … 働いた事業所に書いてもらいます
  2. 実務者研修修了証明書、または修了見込証明書 … 研修を受けた実施者が交付します

どちらもデータにしてアップロードします。原本を郵送する手続きはありません。

前に受験したことがある人は、証明書がいらない場合があります

ここは意外と知られていません。過去に、実務経験を満たした実務経験証明書を提出して受験し、不合格だった方は、今回あらためて実務経験証明書を出す必要はありません。 実務者研修修了証明書も、過去の受験申込みで提出済みであれば不要です。

かわりに必要なのは、過去の受験票または結果通知にある「試験回」と「受験番号」です。何度か受けている方は、直近のものを使います。

ただし、見込みのままで確定した証明書を出していない方は、今回あらためて提出が必要になります。ここだけ注意してください。

つまずき① 複数の事業所で働いたことがある人

3年+3年は、6年になりません

掛け持ちをしていた方が、いちばん間違えやすいところです。

実務経験の対象になる従業期間は、単純な合計ではありません。従業期間の合計から「重複期間」の延べ日数を差し引いた日数になります。重複期間とは、同じ期間に複数の事業所に所属していた期間のことです。

つまり、A事業所で3年、B事業所で3年働いていても、その3年が同じ時期に重なっていれば、合計は6年ではなく3年です。「両方合わせれば足りるはず」と思って申し込み、実際は届いていなかった、ということが起こります。

一方、A事業所を辞めてからB施設に入った、というように順番に転職しただけの場合は、すべて合算できます。重なっていないからです。

自分の日数がいくつになるのか分からないときは、試験センターのサイトにある「従業期間計算表」を使ってください。最大5か所まで入力でき、重複を差し引いた日数が出ます。ただし従事日数(540日)はこの表では計算できないので、出勤簿で数えることになります。

人によって、必要な書類の枚数が変わります

  • 順番に転職しただけの人 … 実務経験証明書を、働いた事業所の数だけ用意します。3か所で働いたなら3枚です。辞めた職場にも頼むことになります。
  • 同じ期間に掛け持ちしていた人 … 実務経験証明書に加えて、従事日数内訳証明書も必要です。この2つは必ず一緒に提出します。

内訳証明書が要るのは「同じ期間に複数の事業所に所属している場合」です。転職しただけの方には必要ありません。ここを取り違えて、余計な書類を職場に頼んでしまう方がいます。

証明書を頼む前に、自分で数えておく

証明書を書くのは事業所です。書き慣れている担当者であれば手間取ることはありませんが、こちらの準備で早くなる部分はあります。

  1. 従業期間計算表で先に数える … 自分が何日あるのかを把握してから頼みます
  2. 「実務経験証明書」作成依頼書を使う … 試験センターに、事業所へ渡すための依頼書の様式があります
  3. 辞めた職場から先に頼む … 連絡がつくまでに時間がかかります。今いる職場は後からでも間に合います

つまずき② 「見込み」を知らない人

まだ3年経っていなくても、申し込めます

こちらは、知らないだけで1年を見送ってしまう可能性がある話です。

令和9年3月31日までに条件を満たす見込みであれば、今年の試験に申し込めます。 実務経験が足りない方は「実務経験見込証明書」、実務者研修がまだ終わっていない方は「実務者研修修了見込証明書」を提出します。

「まだ3年経っていないから来年でいいか」と申し込まない方がいますが、基準日は年度末です。今の時点で足りていなくても、年度末までに届く見通しがあるなら申し込めます。

見込みで申し込んだ人には、宿題があります

ここが最大の落とし穴です。

見込みで申し込むと、届いた受験票の受験資格欄に「見込」と印刷されます。これは、受験票の印刷時点で確定した証明書が提出されていない方に付くものです。

該当する方は、確定した証明書を提出期限までに出さなければなりません。期限は令和9年4月9日(金)です。

提出しなかった場合、試験は無効になり、結果通知も発送されません。合格発表が3月23日、提出期限が4月9日ですから、受かっていても出さなければ無効ということになります。

提出方法は、マイページから追加書類としてアップロードします。郵送ではありません。

ひとつ補足すると、実務経験については手元の見込証明書を出し直すのではなく、あらためて実務経験証明書を作り直してもらう必要があります。作成日も、改めて作成した日になります。もう一度、職場にお願いすることになると覚えておいてください。

掛け持ちで、まだ3年経っていない人は

①と②が重なるケースです。同じ期間に複数の事業所で働いていて、かつ見込みで申し込む方は、従事日数内訳証明書も見込みで作ってもらいます。

書き方は、過去の勤務実績や労働条件をもとに、今後の出勤日を推測して、実務経験を満たす日までを記載する形になります。この場合も、内訳証明書は必ず実務経験証明書と一緒に提出します。

申し込む前に、もうひとつ

第38回でパート合格に該当した方は、申込みの際に受験するパートを選ぶ画面が出てきます。一度申し込むと、選択したパートを後から変更することはできません。

初めて受験する方、第38回で合格パートがなかった方、前回の受験が第37回以前の方は、全パート受験になります。この選択画面は出てきません。

「落ちたパートだけ受ければいい」と考えている方は、決める前に一度立ち止まって考えてみてください。この判断についてはこちらの記事で詳しく書いています。

まとめ

この2つは、知っていれば防げます。

  • 複数の事業所で働いた人は、重なった期間が差し引かれます。合計すれば足りる、とは限りません。
  • 3年経っていなくても、年度末までに満たす見込みがあれば申し込めます。
  • 見込みで申し込んだら、令和9年4月9日までに確定した証明書をマイページから提出します。

申込みの締切は9月2日(水)です。証明書は職場に書いてもらうものなので、こちらの都合だけでは進みません。今日のうちに、職場へ一声かけておくことをおすすめします。

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※この記事の日程・要件は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公表内容にもとづいています。手続きの詳細は必ず試験センターの公式サイトでご確認ください。

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